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MINI歴3年の伊藤さん


女子力と引き換えに手に入れたかけがいのないMINI

甘い一言からMINIをレストアすることに。

今ではかけがいのない存在となった自慢のミニを乗り回している

伊藤祐子さんをご紹介します。

物心ついた頃からレトロな雑貨や家具など、

とにかく古いものが大好きでした。

女の子ですが車にも興味があり、

自分が乗るなら輸入車の小さいサイズのもの...

シトロエン2CV、フィアットのチンクやパンダ、

そしてMINIがいいなぁとぼんやり思っていました。

しかし、周りにはそんな可愛い車に乗っている人はおらず、

乗せてもらうといえば、よくあるセダンや軽自動車、

兄のイケイケスポーツカーでした(笑)

その中でも兄とは特に仲が良かったので、暇さえあれば横に乗せてもらい、

よくわからない走りの世界の話をたくさん聞かされていました。

今思えば、その頃から少しずつ走りの世界とやらにも

興味を持っていたのかもしれません。

私も免許を取ると、いよいよ自分の車が欲しくなり、

愛車探しを始めることになりました。

雑誌やネットで車の情報収取をすることが

欠かせないライフワークになり、

オシャレで可愛い車に乗っている自分を想像するのが

楽しくて仕方ありませんでした。

そして悩んだ結果、やっぱりMINIだなと心に決めていると、

両親から「中古の外車なんて壊れるし危ないからダメ!」と

猛反対にあい、あえなく撃沈。

それから7年くらい国産小型車に乗っていました(涙)

初めてMINIに乗ったのは旦那さんとの初デートの時でした。

知人の紹介で、彼がMINIに乗っていると聞き、

これはチャンスだ!と心の中でガッツポーズ(笑)

しかし向かった先にはNEW MINIが...

かなりがっかりしたことを覚えています。

結婚が決まり、NEW MINI 1台を共有することになりました。

実は免許がAT限定でしたので、旦那さんのMINI(MT)を乗るために

限定解除に行きました。

初めは泣きそうなほど下手くそで、

エンストしまくりでしたが、今では良き思い出の笑い話。

慣れてくると“運転している感”が楽しくて

MT車って最高!と思うようになりました。

こうして私の MINI 人生は NEW MINI から始まったのです。

NEW MINIでもサーキットに遊びに行けるくらい運転に慣れた頃、

旦那さんの仕事の関係で、やっぱり車がもう1台必要になりました。

経済的にも、移動手段として乗れる車なら何でもいいや。と思う反面、

やっぱり今度こそMINIを!と、MINI欲が我慢できず、

ショップを巡るMINI探しの日々が始まりました。

そこで出会ったのがCCOでした。

MINIへの長年の憧れのせいか、

私の中でのこんなMINIが欲しい!が膨らみすぎ、

MINIに対する理想像を太田さん、滝澤さんにぶつけると

「だったら自分で造ればいいじゃん」と簡単に答えが返ってきました。

「え!?そんなに気軽なの?」と思いながらも、

「そっか、欲しいMINIがないなら、造ってしまえばいいんだ」と、

二人からの甘い一言にまんまとその気になり、

そしてそれが苦難の始まりでした。

しかし、車はすぐに必要で、レストアの完成まで待てません。

そこで、”つなぎのミニ”をご紹介していただくことになりました。

外装には手を入れず、安心して日常的に乗れる状態のもの。

でも、ミニらしく走りを楽しめるもの。

それが私の初代ミニである

少し排気量の小さな(1000cc)ミニ

名付けて、”mini1000君”でした。

納車の日は、嬉しさのあまりサーキットへ直行(笑)

本当に無茶なことをしたと反省しております。

初めてのMINIはほぼ毎日1時間の通勤に、

お買い物に、普段使いで乗っていました。

乗りはじめの頃はミニ乗り同士がすれ違う時の挨拶にドキドキしました。

mini1000君は外装に全く手の入っていない

塗装もハゲハゲのボロめなミニでしたが、

運転している一体感や、

古い車の適度な不便さに日に日に愛着が湧いていきました。

コンビニで子供に「ボロ!」って言われた時には

少しへこみましたけどね。

そんな楽しいMINIとの生活が始まると同時に、

裏では”理想のMINI”のレストアも始まっていました。

レストアの道は苦難の道。でも自分で決めたこと。

負けず嫌いな性格もあり、

何よりもMINIが好きだからという気持ちで頑張りました。

仕事の休みの日や仕事後に行けそうな日で予定を組み、

なんとか3年で完成させる計画にしました。

車は好きですが、主にオシャレで可愛い見た目が好きなので、

車いじりは全くの初心者。

まずはイギリス仕様の特殊な工具を覚えるところから始まりました。

師匠の愛のある指導により、

何とか少しづつ触れるようになってきたものの、

初めのうちは言葉が通じないので、

何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。

未だにわからないことだらけですが、

愛のある師匠は決して近道を教えてはくれません。

正解がわからないまま何度も何度も失敗を繰り返しました。

時には厳しい指導のもと、自分の出来なさに悔しくなったり、

涙を堪えたり挫折しそうになる日もありましたが、

髪の毛がほこりまみれになろうとも、顔が油まみれになろうとも、

作業着に穴が開いてしまうくらい、夢中でレストアに励みました。

レストア中は初めてのことばかりで不安と焦りの連続でしたが、

そんな不安を吹き飛ばしてくれたのがMINIのイベントでした。

ミニデーやツーリングに参加したりレースを見に行ったり…

たくさんのMINIに出会い、それぞれのMINIのカタチを見ていると、

私のMINIもこの中で注目を浴びるくらい可愛く、

カッコ良く仕上げるんだ!と

イベントへの参加がレストア魂のエネルギー源でもありました。

2年が経過し、完成がなんとなく見えてきた頃、

こんなに丹精込めて作り上げてきたMINIが完成したら、

愛しすぎて乗れないんじゃないか。

また、今乗っているmini1000君に愛着が湧きすぎて、

お別れできないんじゃないか。

あぁ、もう2台とも所有しちゃえばいいんじゃないか。

…というおバカな妄想をするようになってきました。

そして、いよいよその時が来ました。

私の愛とこだわりの集大成、思い描いていた理想のMINIの完成です!

二台目MINIは、オールペイントしたボディの色が、

MINIの部品にも多く使われているイギリスの電機メーカー

”LUCAS”の緑の箱の色と似ていることから、

”ルーカス君”と名付けました。

このルーカス君、mini1000君の時と違って、よく目立ちます。

信号待ちで外国のおじさんに「good!」と親指でジェスチャーされたり、

コンビ二でタクシー運転手さんに

「カッコ良くなったねぇ」と声をかけていただいたり。

子供にも虫にも大人気です。

MINIは乗るのも楽しいですが、外から眺めるのも可愛くて好きです。

スーパーの駐車場でどの車よりも小さく佇んでいる姿にキュンとしたり、

「あ、ここの景色MINIに合いそう」なんて考えてしまうくらい。

いろんなところへ行って、いろんな景色と一緒に写真を撮って、

一生MINIと共に過ごし、歳を重ねていきたいと思っています。

本当にかけがえのない存在になりました。

普段使いには問題のない”ルーカス君”ですが、

更に気持ちよく走るための微妙な調整にはまだまだ四苦八苦。

調整は今後の課題ですが、

実際に乗っていると、その他にもやりたい事が生まれてきます。

つくづくMINIって楽しみが尽きないんだなと思います。

ミニに乗りたい女の子達には

ちょっとハードルの高いお話になってしまいましたが、

心配しなくても大丈夫。

CCOではきっとあなたの希望のミニスタイルを提案してくれますよ!

…くれぐれも甘い一言にはご注意を。


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